ライフイベント表を作成しましょう
■ライフイベント表とは
家族それぞれが将来実現したい予定・目標・希望を時系列に表したものをライフイベント表といいます。このライフイベント表を作成することで、以下の内容を読み取ることが出来ます。
- 中長期の人生設計の確認
現在、自分が人生のどこに位置しているか確認できる。 - 家族構成の変化の確認
子供たちがどの時点で独立・同居。家族の人数の増減をある程度予測できる。 - 資金の必要な時期の確認
教育費、住宅リフォーム、老後資金など大きな資金が必要となる時期が予測できる。 - 保障の必要な時期の確認
家族の構成の変化やイベントに合わせた必要な保障が予測できる。 - 退職・年金給付時の財産状況
老後の生活資金の過不足の予測ができる。 - 相続や贈与の時期の確認
相続の発生時期や贈与が必要な時期が予測できる。
ライフイベントは大きく2つに分類されます。1つ目は、個人の意志にかかわらず時の経過と共に訪れるイベント。例えば子供の進級・進学、定年退職など。2つ目は、個人の価値観により選択できるもの。例えば持ち家の購入、マイカーの購入や買換え時期、子供の結婚資金への援助の有無など。
また視点を変えて以下のように分類することも出来ます。
- 本人に関わるもの
仕事に関する目標や希望(予定)、個人としての趣味や楽しみ(例えば、転職、退職、車購入など) - 家族に関わるもの
家族のイベントや子供の独立(例えば、家族旅行、子供の進学・就職・結婚、家のリフォーム、親と同居など) - 社会に関わるもの
社会との関わりやつながり(例えば、ボランティア活動、地域の自治会活動など)
■ライフイベント表の作成
日本FP協会のホームページに簡単で分かり易い家計チェックツールが用意されています。ライフイベント表はこちらからダウンロードできます。このライフイベント表は記入欄も少なく初心者の方でも書きやすくなっています。
各項目を簡単に説明します。
「年」は西暦年。スタート年齢にもよりますが、30年くらい先まで作成しましょう。
「家族の年齢」は12月31日時点の満年齢を記入します。家族構成に合わせて列の追加・削除をしてください。
「ライフイベント」は当該年齢のイベントを記入します。複数あればそれぞれ対象者が判るように分けて記入します。
「かかるお金」は各イベント毎の現在価額での予算を記入します。教育資金や結婚資金にどれくらい必要かというのは、各ご家庭の教育方針や地域差により大きく異なりますので、政府機関や関連企業が発表している統計資料などがあれば、それらの資料を参考にして金額を算出しましょう。
ライフイベント表を作成する際は、ご自身だけでなくご夫婦またはご家族みなさんの意見を反映することが必要です。また、ライフイベント表は、一度作成したら終わりではなく、年に1回は必ず内容を確認し、それぞれのイベントについて、変化があれば、メンテナンスしましょう。