公的年金はいくらもらえるの?

公的年金からの収入

会社員がもらえる公的年金(老齢年金)は、年金加入期間に応じて年金額が決まる「老齢基礎年金」部分と現役時代の保険料納付額に比例して年金額が決まる「老齢厚生年金」部分との2階建てとなっています。原則として年金加入期間が10年以上(平成29年7月までは25年以上)あれば、年金を受け取ることが出来ます。

ところで、会社員は毎月の給料やボーナスから自動的(強制的)に厚生年金保険料が天引きされていますが、いくら天引きされているか答えられますか?意識していない方は、一度給料明細を見て確認しておきましょう。また、最終的にご自分の年金額がいくらになるのかご存知ですか?

年金がいくらもらえるのか知る方法としては「年金定期便」と「ねんきんネット」があります。

年金定期便

毎年1回、あなたの誕生月に国民年金および厚生年金の加入者に対して「ねんきん定期便」というハガキ(35歳、45歳、59歳の節目年齢には封書)が届けられます。「ねんきん定期便」には 以下の内容が記載されています。

  1. これまでの年金加入期間(加入月数、納付済月数等)
  2. 老齢基礎年金および老齢厚生年金の(年間)年金見込額
    50歳未満の方には、これまでの加入実績を基に計算した老齢年金の年金額。一方、50歳以上の方には、加入中の年金制度を60歳まで同じ条件で加入し続けたものとして計算した老齢年金の見込み額が記載されています。
  3. これまでの保険料納付額
  4. 最近の年金加入履歴(月別状況)

注意点として50歳未満の方の場合、記載されている年金見込額は現時点までの年金納付額から計算された金額であって、本来の年金受取時の金額ではありません。

ご夫婦の場合であれば、配偶者の方にも同様のハガキが届きますのでお互いの内容を確認しておきましょう。 公的年金は老後の重要な収入源になりますので、必ず内容を確認しておきましょう。 万が一、年金加入記録に漏れや誤りがあった場合は、ハガキに記載のお問合せ先に連絡し必ず確認してください。

ねんきんネット

「年金定期便」のハガキに記載されている「お客様のアクセスキー」とご自身の「基礎年金番号」があれば「ねんきんネット」に登録するすることが出来ます。「アクセスキー」の有効期限はハガキ到着後3ヶ月ですが、有効期限が切れたり「アクセスキー」自身が判らなくても「ねんきんネット」への登録は出来ます。また、「基礎年金番号」は年金手帳などに記載されていますが、会社員の場合は、年金手帳は会社が保管している場合もありますので、不明な場合は、勤務先の年金業務の関連部署にお尋ねください。

「ねんきんネット」では24時間いつでもパソコンやスマートフォンから自分の年金加入記録(「年金定期便」の記載内容)が確認出来ることに加え、将来の年金給付見込金額のシュミレーションを行うことができます。自分のライフプランに合わせて将来の働き方や月給・賞与などの条件設定を行うことでより詳しい年金額の試算に役立てることが出来ます。「ねんきんネット」へはこちらから。