第7回 支出を入力しよう
前回は、
本人や配偶者の収入を入力しました。
今回は、
家計のもう一つの柱である
「支出」
を入力していきます。
収入が分かっても、
支出が分からなければ、
将来お金が足りるかどうかは判断できません。
実は、
FP相談でも最も差が出るのが支出の把握です。
年収が高くても貯蓄できない人もいれば、
年収がそれほど高くなくても
老後資金をしっかり準備している人もいます。
その違いは、
支出にあります。
一緒に確認していきましょう。
支出欄を確認しよう
まずはキャッシュフロー表の支出欄を見てください。

ここでは、
- 基本生活費
- 住居費
- 教育費
- 保険料等
- その他の支出
- 一時的な支出
に大きく分けて入力していきます。
家計簿をつけている方なら、
各費用の年間支出額を求めることが出来る
と思いますので、
ほぼ現状に近い支出額が入力できるでしょう。
家計簿が無くても、大丈夫です。
最初から完璧な数字を入力する必要はありません。
まずは大まかな金額を入力していきましょう。
基本生活費を入力しよう
基本生活費とは、
毎日の生活に必要なお金で、主に衣食にかかる費用です。
例えば、
- 食費
- 水道光熱費
- 日用品
- 被服費
- 通信費
などです。
でも生活費の内訳までは、
なかなか把握できていないものですので、
せっかくの機会ですので、
支出の内訳を整理してみませんか。
以下の表を用意しましたので、
1か月の支出額を当てはめてみましょう。
概ねその12倍が年間支出額になります。
EXCEL表をダウンロードして、
整理してからキャッシュフロー表に
入力してみましょう。

住居費を入力しよう
住居費は、賃貸と持ち家では支出項目が
異なりますので、以下の表を用いて、
現在の支出額を整理してから
キャッシュフロー表に入力しましょう。

教育費を入力しよう
教育費とは、子どものかかる費用で、
学校教育費と学外教育費(塾や稽古事)
の合計額となります。
子どもの人数や学校の選択(私立・公立)
や進路選択によっても大きく変わります。
将来の教育費がまだ見通せない場合は、
官公庁の調査資料を参考にしましょう。
事前に以下の表を用いて、
進学のタイミングと支出額を整理してから
キャッシュフロー表に入力しましょう。
■参考 1年間の教育費の目安
| 区分 | 公立 | 私立 |
|---|---|---|
| 幼稚園 | 18万円 | 35万円 |
| 小学校 | 37万円 | 174万円 |
| 中学校 | 54万円 | 156万円 |
| 高校 | 60万円 | 118万円 |
| 大学 | 授業料 | 入学金 |
|---|---|---|
| 国立 | 54万円 | 28万円 |
| 私立文系 | 99万円 | 22万円 |
| 私立理系 | 136万円 | 25万円 |
※文部科学省 令和5年子供の学習費調査
・保護者が支出した1年間・子供1人当たりの学習費総額
・大学の授業料は施設設備費込み

保険料を入力しよう
保険料とは、生命保険・損害保険
・年金保険・共済掛金など自分で
契約や解約がコントロールできる
保険料の合計額です。
家族分があればそれも対象になります。
また、団体保険などで給与から天引き分
も漏れないようにしましょう。
自動車保険や地震保険などのように、
自動車や住宅を保有し続ける限り
加入する予定の保険は、
それらを保有する期間で、
保険料を記入して下さい。
また、将来の保険料が不明な場合は、
現在の保険料で記入して下さい。
項目が多くなる場合は、以下の表に
まとめてから合計額を
キャッシュフロー表に入力しましょう。

その他の支出とは
その他の支出とは、基本生活費以外で
毎月は発生しないが、
毎年決まって発生する支出、
あるいは、一定期間ごとに発生する支出
を指します。
- 趣味にかかる費用
- ほぼ毎年出かける旅行費
など
一旦以下の表に整理してから、
キャッシュフロー表に入力しましょう。
自動車ローンがある場合も、
ここに記入しましょう。
但し、自動車ローンを使用せずに、
自動車の購入・買い替えで一時の
支出がある場合は、一時的支出の欄に
記入してください。

一時的な支出とは
一時的な支出とは、
継続的なその他の支出以外で、
不定期・単発的に発生する支出を指します。
主なものには、
- 結婚資金
- 住宅購入の際の頭金
- 車の購入資金
- 家のリフォーム代
- 電化製品の買い替え費用
など
一度、以下の表を用いて整理・検討
してから、キャッシュフロー表に入力
しましょう。

支出は後から修正できる
ここで安心してほしいのは、
支出は後から何度でも修正できることです。
最初から完璧な数字を入力する必要はありません。
まずは、
現在の家計を見える化することが大切です。
FP相談でも、
最初のキャッシュフロー表は仮の数字で作成し、
徐々に精度を高めていきます。
次回予告
次回から2回については、支出の中でも大きな比率となる
「住宅ローン」と「教育費」について少し掘り下げて
解説します。次回第8回は、
「第8回 住宅ローンを入力しよう」
です。
住宅ローンは、
家計の中で最も大きな支出になることが多く、
ライフプランにも大きな影響を与えます。
- ローン残高
- 金利
- 完済時期
などのそれぞれの違いにより、
老後にどのような影響が出るかについて
確認していきたいと思います。
今後の住宅ローンの借り換えや
繰上げ返済の参考になればと思います。

